音楽 彼女 映画

天下茶屋日記17

ハイサワーは青リンゴがお気に入りだった。ハイサワーの本社は目黒にあるらしく、親しみを感じた。あのメロンソーダ色の液体をキンミヤ焼酎で割ると、シティボーイ御用達のハイサワーになる。又あのロゴのフォントもよかった。あのビンを求めて僕らは酒屋を…

天下茶屋日記14

東京にきて初めての夏は猛暑で、僕は夏バテになるのも時間の問題と感じていた。特に住んでいるマンションが日当たりが良く、クーラーの効きも悪くて参った。近くの公園によく涼みに散歩していた。すこし遠いが多摩川まで歩いたこともあったが、すごい坂を下…

天下茶屋日記13

東京の奥沢は、閑静な住宅街で歩いて自由が丘に行くことができ、生活するには適していたが、物価は高いと感じていた。僕らはいつもスーパー青葉に7時以降に出かけ刺身の半額を買い、晩酌するのが楽しみだった。僕も彼女も魚が好きだったからだ。自由が丘はス…

天下茶屋日記12

印刷会社の仕事は給料は良かったのだが、拘束時間が長く彼女との時間 物書きの時間がなく彼女に辞めると告げると、 うれしそうに「そう」と答えた。彼女も仕事しながらご飯やお弁当をつくるのが 大変みたいだった。 僕自身も朝6時に起きて帰ってきたら10時…

天下茶屋日記⑧

僕は仕事を探し始める。Tはあまりその事には関心がなかった。僕が何の仕事をしようがいくらの給料かとか、は二の次で一緒にいれる時間ができて嬉しそうだった。僕は心配性だが、楽観的といった矛盾する性格なのでその状況に焦りつつ、なんとかなるとも感じて…