自由が丘

天下茶屋日記21

彼女の体を心配し、病院に連れて行くことにした。最初Tは嫌がっていたが、しぶしぶ了解してくれた。結果はストレスによる、扁桃腺の腫れとホルモンバランスが不安定との事で、僕は仕事を辞めたと提案し、当分は家でゆっくりと過ごすことを勧めた。それからT…

天下茶屋日記19

昼間に起きて、図書館の冷房で涼み夕方にTを迎えにムサコに向かう日々は日常の幸せを感じさせてくれたが、憲法で決まっている労働の義務を果たさなければならない。僕は、自由が丘駅近辺のアパレルでバイトを始めた。その店は、まず、自分でその店の服を買い…

天下茶屋日記13

東京の奥沢は、閑静な住宅街で歩いて自由が丘に行くことができ、生活するには適していたが、物価は高いと感じていた。僕らはいつもスーパー青葉に7時以降に出かけ刺身の半額を買い、晩酌するのが楽しみだった。僕も彼女も魚が好きだったからだ。自由が丘はス…